藤戸竹喜 展 旭川美術館
- Hasegallery
- 2月1日
- 読了時間: 3分
9月にナゴヤクモのお礼などのため再び八雲町へ。
ナゴヤクモの時は時間がなく身に行けなかった藤戸さんの展示が旭川でやっているということで出かけてみました。
今、北海道を代表する木彫家、藤戸竹喜(ふじとたけき、1934-2018)の驚異的な仕事に熱い眼差しが注がれています。
藤戸竹喜は、北海道の美幌町に生まれ、少年期を木彫り熊の職人で賑わう旭川市近文で過ごしました。
熊彫りの名工として知られた父・竹夫のもと、12歳から熊彫りを始め、15歳には、一人前の職人として木彫り熊を店頭で彫り始めました。以来一貫して木彫制作に取り組み、1964年、30歳で北海道釧路市阿寒湖畔に民芸品店「熊の家」とアトリエを構えて独立。アイヌ民族の伝統的な彫りの技を受け継ぎながら、熊、狼、狐やシャチ、ラッコ、エビ、カニなど北に生きる動物たちや、先人たちの威厳あふれる肖像彫刻へと作域を広げ、独自の芸術世界を創造しました。
生命あるものへの深い愛情に根ざした生気あふれる表現は、国内外から高く評価され、2015年に北海道文化賞受賞、2016年には文化庁から地域文化功労者として表彰されています。
本展では、藤戸竹喜の仕事の全容を、初期から晩年に至る代表作約90点によって紹介するとともに、藤戸竹喜が受け継ぎ、収集したアイヌコレクションをあわせて紹介します。
~以上公式サイトから抜粋~
大住さんの木彫りの熊展をさせていただくにあたり、木彫り熊について知識を得たい、一時下火になった木彫り熊がその期間どうなっていたのか、も含めて知りたいと思っていました。
藤戸さんの作品を見るのは初めてでしたが、まずその技量の高さに驚かされました。
そしてどの作品も穏やかで慈愛にあふれ、生命への賛歌を感じました。


樹齢はいかばかりかという大きな木からベストな木取りで彫り出し川を渡る熊たち
一木から彫りだしたその作品は木目が川の流れを表し、自然の厳しい中であっても親子の慈愛のようなものを感じ心惹かれました。


アイヌの長を彫りだした作品からはその威厳、力強さもですが、その表情や纏う雰囲気というものがその人の性質や指導者として素晴らしい人であっただろうと想像できるものでした。
展示の最後は藤戸さんが入院される前に仕上げた最後の作品となる熊と未完成の熊が
亡くなることを感じていたのでしょうか。

その作品の少し前には起き上がりこぼしのような熊がいくつか出品されていてなんとさわることが出来ました。彫り跡を感じられるなんとも太っ腹な企画でさわった感想は彫り跡さえ優しいから作品も優しいのだろうということでした。
いやはや素晴らしい展示でした。
文中の「旭川市近文」は地名のことで、ちかぶみ と読むのだそうです。
チカプニの大岩を見ることができる場所で、鹿さえも簡単につかんで飛ぶことができたという大きな鳥が、この岩に住んでいたという伝承から名付けられた。
チカプニの音訳が「近文」で、意訳が「鷹栖」である。
旭川市サイトより
近くに日本最古のアイヌ資料館である川村カ子トアイヌ記念館(かわむらかねと)があります。

Comments